なんで自分だけ熱いものを食べられないのか?簡単に「猫舌」は克服できる



猫舌は疾患ではない

 

 

「猫舌」は、以前では、何らかの治療が必要な疾患のような状態ではなく、個人差で暑いのが苦手、寒いのが苦手などと同様に体質的なものではないか、という見方が強かったようです。まあ説明してみれば、高温のものを飲食することが苦手な偏食の形態ということでしょうか。

 

富裕層ほど猫舌の人が多いとされ、贅沢な食生活による影響と、食わず嫌いなども原因とされています。

 

そもそも舌というのは、熱い飲食物にして奥の方が熱さを感じにくくなっており、舌先は熱さに敏感です。こうした舌の使い方の違いもあります。舌の奥でも舌先でも感度自体に大差があるわけではありません。熱い飲食物に対する好き嫌いも影響の方が大きいのでしょう。

 

実際のところは、前述したように、舌の扱いの差で分かれます。熱い飲食物に口をつける時、舌先を伸ばして触れてしまう癖のある人は、言い方は悪いのですが、舌の扱いが不器用であるとも言えます。

 

猫舌ではない人でも舌先は熱さを感じやすいのです。そこで、無意識のうちに舌先を丸めて下の歯の裏に付けて防御し、熱い飲食物に舌先が触れないように対策しているのです。

 

ちなみに、猫が熱いものを苦手とするから「猫舌」と名付けられたわけですが、そもそも食材の加熱調理をするのは人間だけで、そうすると、他の動物も基本的には猫舌です。